憂鬱な気分を軽視しない|早めに専門医に相談しよう

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長期間気分が落ち込む病気

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うつ病の症状と主な原因

気分が重い、常に憂鬱、何事にもやる気が起きない、などの精神症状が改善の傾向なく、長期間続くことを精神医学では「うつ病」または「うつ状態」と言います。憂鬱な気分が続くうつ病は、これらの症状の他に布団に入ってもなかなか寝付けない、夜中理由もなく何度も目が覚める、などの「不眠症状」が出るケースが多いのが特徴です。また食欲の低下や、疲れやすい、便秘、めまいなどの症状が現れることもあります。また周囲から見て、常に表情が険しい、涙もろくなった、会話などへの反応が異様に遅い、お酒の量が多くなった、などの変化が見られる人が身近にいる場合、本人はうつ病で苦しんでいる可能性があります。憂鬱な気分が長く続く原因は、過度の精神的ストレスと身体的ストレスの両方が重なって、脳に大きな影響を与えているのが最大の要因とされています。ストレスと言ってもマイナスな出来事だけでなく、結婚や出産、昇進、引っ越しなど本来喜ばしいはずの出来事でさえ、うつ病の場合は発症の引き金となるケースがあるのが特徴です。過度のストレスによって脳に機能障害が起こると、物事の捉え方が否定的・悲観的になりやすくなってしまいます。捉え方が否定的になると、普段ストレスには感じない出来事でさえ辛く感じるようになり、この悪循環が憂鬱の気分が長期化する理由とされています。

うつ病の治療法

近年、うつ病患者は急速に増加傾向にあります。現在日本人の約5パーセント前後が、うつ病を経験したことがあるとされていま。うつ病は病院で治療ができる病気です。長く憂鬱が続くといった場合は、我慢せずに精神科、心療内科の専門医に相談を行ってみましょう。精神科などの病院の受診は怖い、恥ずかしいと思われている方が多いのですが、うつ病は早期に治療を開始するほど改善も早い病気です。なかには病院の専門医に相談をしただけで、気持ちが軽くなったという人もいるのです。精神科や心療内科といった病院でのうつ病の治療は、まずは憂鬱な気分の「原因」を明確にすることが最も重要とされています。体に潜んでいる病気や、内服薬によってうつ病が発症しているケースも少なくありません。病気が原因の場合はまずはその治療を行い、他の病気の薬が原因の場合は別の薬への変更が検討されます。日頃からストレスを感じやすいことで、うつ病となっている患者には「精神療法」が非常に効果的です。うつ病の治療は、抗うつ薬による薬物療法が基本となります。抗うつ薬には非常に多くの種類があります。その為、患者一人一人に最も適した抗うつ薬を選択する為には、専門医がうつ病患者の性格や、現段階のうつ症状をどれだけ把握できるかが重要なのです。